1945年の第二次世界大戦の終戦以降、
直接的には戦争に参加することなく、安穏とした時代を送る日本。
ですが、国内に限ってみれば日本全土を二分する大戦が起きていることは公然の事実でしょう。
そう、「きのこたけのこ戦争」です
1980年代から続くとされるこの大戦。
一度は販売元の明治が戦争の終結を宣言しましたが、
今でもきのこ・たけのこ両派の争いが各地で繰り広げられています。
一人の父親として、娘が生きる未来には平和な日本になってほしい――。
そう願い、私がこの戦争に決着をつける思いでこの記事をみなさんに送ります。
誰がたけのこ派で、誰がきのこ派なのか。
びくびくしながら生きる必要がなくなるよう、一人でも多くの人にこの記事を届けたい。
そう願っております。
混迷の時代に生きる人
きのこ派/たけのこ派/中道派のみなさん
平和な日本を愛する人
みなさん。わかっていますね。
ネタ記事です。
ではいきましょう。
そもそも、きのこたけのこ戦争とはなんでしょうか。
きのこたけのこ戦争(きのこたけのこせんそう)は、明治のチョコレートスナック菓子「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが美味しいかという、消費者間の論争。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この戦争は、1980年代ごろより日本各地で散発的に発生していたきのこ・たけのこ両派の小競り合いが発端です。
2000年代以降のインターネットの普及により、戦火は日本全土に広がっていきました。
販売元の明治がこの戦争について、公式に終結を宣言したのが2019年のこと。
例年行われていた「きのこの山・たけのこの里国民総選挙」において、
松本潤氏率いる新きのこの党が3回目の総選挙にして初の勝利。
この後、新たけのこ党を率いる美輪明宏氏との間で「きのこの山・たけのこの里国民総選挙ノーサイド協定」を締結しました。
この協定をもって、表向きは両派の間に和平が結ばれたかのように見えました。
ですが、実際は各地でのゲリラ的紛争や武力衝突が頻発し、
この戦争による2020年の難民はおよそ2500万人にも達するとされています。
では、なぜここまで根深い対立が起きているのか。それぞれの主張を見ていきましょう。
きのこの山をチョコとクラッカーの部分を分解して食べることがたまらなく大好きです
福岡県 20代未満 女性(明治公式HPより)
チョコレート部分をキレイに剥がして食べられたときの幸福感は、きのこの山です。
福井県 40代 女性(明治公式HPより)
1回で口に入れて、チョコ部分とクラッカーを分離させた後に一緒に咀嚼したり、チョコだけ先に食べたりします。美味しいです。
秋田県 40代 女性(明治公式HPより)
このような主張が見られます。
こうしてみると、きのこ派の主張の主たる部分は
チョコ部とクラッカー部を分解することもできる(しなくてもよい)
というところにありそうです。
チョコとしても楽しめる。クラッカーとしても楽しめる。
果ては同時に楽しむこともできる。
確かにこれはきのこならではの利点かもしれません。
いやぁ、たけのこの里の何が良いかって、やっぱりチョコとクッキーのバランスなのですよ。チョコが多いと甘すぎる。かと言ってクッキーばかりだと物足りない。その間で、我々の味覚を制したのが今の黄金比的バランスなのです。
京都府 20代未満 その他(明治公式HPより)
たけのこの里は
サクッとしていて食べやすい
更に 1口で食べる事ができる
和歌山県 20代未満 男性(明治公式HPより)
たけのこの里のチョコとクッキーの絶妙なバランスは、口の中を幸せにしてくれます。1つ食べているうちに、また1つ食べたくなり、気づいたときには無くなっている。それが、たけのこの里が美味しいという証です。
佐賀県 40代 男性(明治公式HPより)
「分解して食べることができる」というきのこ派とな異なり、
「一緒に食べた際のバランスが絶妙」といった主張が目立ちます。
チョコ部とクラッカー部を分けてたべるのか、一緒に食べるのか。
特にこの点において、きのこ・たけのこ両派の思想がぶつかりあっているといえるでしょう。
では、筋トレサラリーマンはこの戦争にどんな解決策を与えるのか。
次項で見ていきましょう。
いいですかみなさん。これだけは知っておいてください。
筋トレ好きは、1にたんぱく質、2にたんぱく質、3、4は鶏むね肉で5にたんぱく質
大事なことなのでもう一度。
筋トレ好きは、1にたんぱく質、2にたんぱく質、3、4は鶏むね肉で5にたんぱく質
覚えましたね。
そう。たんぱく質の含有量。これこそが、筋トレサラリーマンが見出した戦争の決着点です。
では、それぞれの栄養について見ていきましょう。
では、まずきのこの山を見ていきましょう。
裏面の栄養表示はこのようになっています。
エネルギー 423kcal
たんぱく質 6.3g
脂質 26.7g
炭水化物 39.4g
筋トレ民が食べる食物として、マイナス1万点です。
筋トレのためのエネルギーになりうる炭水化物はおいておいて、
それにしても脂質が高い。
チョコレートなので致し方ないですが、そもそも筋トレ好きは口にするものではありません。
ですが、タンパク質だけに集中してみましょう。
1箱が74gですから、
商品1g当たりのたんぱく質含有量は以下のようになります。
たんぱく質6.3g ÷ 1箱74g = 0.085(以下四捨五入)g
ごく微量ですね。
筋トレで筋肥大を目指す際、少なくとも体重(㎏)×2のたんぱく質(g)が必要とされています。
私は大体80㎏なので、一日160gのたんぱく質が必要なわけです。
これを、きのこの山でとろうとした場合の必要量は、以下のような計算式で求められます。
160g ÷ 0.085g = 1882.35(以下四捨五入)g
およそ1.8㎏、箱でカウントすると約25箱を食べる必要があります。
参考ですが、その場合の摂取カロリーは
計1万575kcalになります。
成人男性の1日当たりの平均摂取カロリーの5倍近い数値です。
では、次はたけのこの里を見ていきましょう。
栄養表示はこのようになっています。
エネルギー 383kcal
たんぱく質 5.5g
脂質 22・8g
炭水化物 38.9g
こちらも筋トレ食としては良い点が見当たらないスコアです。
1箱の含有量に4gの差があるので単純比較はできませんが、
きのこの山と比較すると脂質が抑えられているのは良い点でしょうか。
また、全体のカロリーも控えめです。
しかし、大事なのはたんぱく質です。
商品1g当たりのたんぱく質含有量を計算しましょう。
たんぱく質5.5g ÷ 1箱70g = 0.079(以下四捨五入)g
これは・・・?
早まってはいけません。
結果として、筋肥大に必要なたんぱく質をとるためにどれほどたけのこの里が必要かも求めましょう。
160g ÷ 0.079g = 2025.32(以下四捨五入)g
計算する前から分かっていましたが、
きのこの山よりも約200g多く食べる必要があります。
この量のたけのこの里を食べたときの摂取カロリーは、
計1万1107kcal(約29箱分)になります。
筋トレサラリーマンが下した結論はこうなります。
きのこたけのこ戦争の勝者は、gあたりのたんぱく質含有量が勝る
きのこの山である。
異論は認めません。
この結論に異論を唱えるようなら、日本各地、ひいては世界各国の筋トレ好きたちがあなたのもとに押し寄せることとなります。
これにて、長きにわたる悲しい戦争を終結させましょう。
終わりよければすべてよし。
これからは、きのこ・たけのこ両派も手を取り合いながら、
一緒に筋トレに励みましょう。
でもやっぱり、
プロテインがおいしい。
今回の悪ふざけはここまで。ありがとうございました。