どうも、みなさん!「超転勤族」やまちゃんちのパパ、もってぃです。
この記事では、就活や転職中の方に向けて、全国転勤族として働く体験談を紹介するよ!
転勤のある企業に就職・転職を考えている人
初めての転勤を控えて不安な人
転勤族の生活に興味がある人
では、いきましょう。
【はじめに】やまちゃんちは「全国転勤族」
まず、やまちゃんちがどれほどの転勤族であるかを簡単に説明します。
私は、2015年に新卒で全国転勤のある民間企業に就職しました。
それ以降、2022年現在までの8年間に、計5回の転勤、7回の引っ越しを経験しています。
転勤族の中でも、かなり転勤が多い方だね
この記事では、私の体験談をもとに、以下のような事柄について紹介していきます。
- 全国転勤族として働くことはどういうことなのか
- どういう人が向いているのか
- メリットやデメリットは何なのか
それでは、転勤族について見ていきましょう。
転勤族とは?転勤の頻度や実態は?
転勤族とはなにか。
簡単に言えば、次のような人々です。
全国・世界各地に支社や支店があり、異動に伴って各地で働く可能性がある人
一般的には、以下のような業種は転勤が多いとされます。
- 銀行
- 商社
- 官公庁
- メーカー
- 新聞社・通信社
企業の規模にもよりますが、以上の業種は、基本的には全国各地に人を配置して成り立つビジネスです。
このため、入社後は配属に伴って全国各地を転々とすることになります。
もちろん、大企業ではなくても、東京、大阪、名古屋などの各都市部に支社を置いている中小企業もあります。
ただ、大企業に比べると転勤の回数も少ないため、「転勤族」というイメージとは違うかもしれません。
では、実際にはどの程度の転勤があるのでしょうか。
企業や時折の事情で左右されるので一概に言いにくいです。ただ、一般的には2〜5年に1回ほどの転勤があるとされています。
私の場合は、7年で5回なので、およそ1年半に1回は転勤している計算になります。
家庭の都合で転勤の頻度が少なくなるかというと、そんなこともありません。
ただ、企業によっては内規で「家族の看病」「子どもの進学」などを理由に一時的に転勤を免除してくれる企業もあります。私の勤める会社は、一応そんな制度もあります。
ただ、入社前にそこまで確認するのは難しいため、ある程度の覚悟を持っておく必要があるでしょう。
住めます。
もちろん、都市部に支社や支店をその企業が置いている場合です。
私は7年のうち、大阪に2年勤務しました。
ただ、都市部の支社や支店は、人が多い分ビジネスチャンスも多い場所です。
必然的に、ある程度仕事を覚え、経験も積んだ人が都市部で働くことになります。
実際、私が勤める企業でも、都市部以外の地方を5年ほどかけて2、3か所経験した後、都市部の支社に配属されるという暗黙のルールがあります。
もちろん、仕事がめちゃくちゃできるからずっと都市部にいる、ということもありません。
企業によっては、優秀な人ほど元気がない地方支社へ着火剤として送り込まれたり、新人教育のため地方で管理職になったりするケースもあります。
転勤族のメリット
では、実際に転勤族として生活して感じたメリットやデメリットを紹介していきます。
まずはメリットから見ていきましょう。
私が最も転勤族でよかったと感じるのは、短いスパンで新しい場所に住めることです。
京都や北海道、沖縄のように有名な観光地なら、「行きたい」と思って旅行に行くことはよくあります。
ただ、転勤というのは「行きたい」と思ってる場所に必ずしも行けるわけではありません。
「行ってみよう」と思ったことすらない都道府県に行くこともあるわけです。私の場合は、福井県がそれにあたりました(福井県の人、ごめんなさい)。
ただ、「行きたい」と思っていない場所に行くことは、非常に良い刺激になります。
これまで想像したこともない土地で、いろんな人に囲まれて生活することになるわけです。
スーパーに並んでいるお菓子や魚、お酒の種類も全然違います。
自分が住み慣れている土地に生きるのも心地よいものです。
しかし、これまで全く知らなかった新しいことにどんどん出会えるのは、転勤族ならではの経験です。
企業にもよっては、転勤の際は手当が出ます。
私が勤める会社の場合は、1回の転勤で40万円ほどの手当が出ます。交通費込みです。家族も一緒に引っ越す場合は、さらに手当が上乗せされます。
引っ越しをする際は、退去時にクリーニング代をとられることもあれば、新しい家の間取りに合わせて家電を買い替える必要が出てくることもあります。
ただ、十分な手当をもらえる企業に務めている場合、転勤のたびにまとまったお金が手に入ることになります。
よほど出費がかさまない限りは、転勤のたびにボーナスをもらえる感覚です。
転勤に抵抗がなければ、金銭的にもメリットは大きいと言えるでしょう。
社会人になると、必ず「自分とは合わないな」という人と一緒に仕事をする場面が出てきます。
転勤のある企業では、そんな人と一緒に仕事をする期間が短いため、社内の人間関係に悩むことが少なくなります。
相手もこちらも、短いスパンで転勤するわけだからね!
頻繁に人が入れ替わる分、面倒な人間関係も発生しにくいです。
もちろん、転勤のない企業でも部署間の異動などで嫌いな人と離れることができます。
ただし、その場合は同じ会社の別の部署に嫌いな人がいることになります。その人を見かけたり、噂を聞いたりすることがなくなるわけではないでしょう。
しかし、転勤族の場合はそもそも物理的に距離が離れます。よほどのことがなければ会話もなければ、噂さえ聞くことはありません。
精神状態を良好に保つことができます。
転勤族のデメリット
ただ、転勤族になって「ちょっと嫌だな」と感じるようなデメリットもあります。
一つずつ、紹介していきます。
気に入った土地があっても、そこに長くいられません。
もちろん、マイホームなどを経てて、自分の人生の拠点を作ることはできます。
ただし、家を建てた後も転勤からは逃げられません。
結局は、単身赴任や家族帯同の形で各地を回ることになるのは事前に覚悟が必要でしょう。
社内で嫌な人と長くいる時間が短くなる反面、気の合う友人ができた場合も短期間でバラバラになります。
社外にできた友人の場合も同様で、転勤のたびに友人関係がリセットされてしまう可能性があります。
今でこそSNSでつながることはできますが、どうしても一緒に遊んだり、食事に行ったりする機会が少なくなります。
ただし、自分の学生時代や地元の友人など、長く続いている友人関係はそうそう崩れません。
末永く付き合っていきたい友人たちとは、こまめに連絡をとっていれば問題ありません。
転勤族最大のデメリットと言えるのが、ライフプランのたてにくさです。
人生には、大きなイベントがいくつもあります。
結婚、出産、子育て、子どもの進学、マイホーム購入…。
これらのイベントは、いつ起こるか分かりません。
勤務地が一か所に定まっているなら、分からないのはイベントが起きるタイミングだけです。
転勤族の場合は、タイミングのみならず、イベントが起きる場所すらも予想がつきません。
そのため、特に子どもの進学やマイホーム購入など、長期間その土地にいることが前提になっているイベントについては、事前の計画を立てづらくなります。
やまちゃんちも、2歳と0歳の娘(2022年現在)がいます。
現時点では、どのタイミングで保育・幼稚園に入れるかの予定を立てられていないのが現状です。
ここまで、転勤族として暮らすメリットとデメリットをみてきました。
それをもとに、どんな人が転勤族に向いているのかを考えます。
新しい環境に身を置くのが好きな人
様々な土地で暮らしてみたい人
人間関係にストレスを感じがちな人
一つずつ、見ていきましょう。
新しい環境に身を置くのが好きな人は、転勤族にピッタリです。
転勤族になれば、自分の都合はほぼ関係なく、日本各地・世界各国で生活をすることになります。
土地が違えば、スーパーに並んでいる食材や自動販売機の飲料さえ違います。
転勤自体には慣れても、新しい土地での発見は今でも楽しいよ!
このように、同じ環境で長く暮らすよりも、変化や刺激が多い環境で働いていきたい人は転勤族に向いていると言えるでしょう。
地元から離れて、さまざまな土地で暮らしてみたい人にも転勤族はオススメです。
最近はデジタル化が進んだこともあり、地方への移住を考える若者が増えています。
ただ、実際に自分が行ったことのない土地でいきなり生活を始めるのは、ハードルが高いでしょう。
転勤族なら、仕事として自分が行ったことのない土地で生活をすることができます。
気に入った土地があれば、転職をしたり、マイホームを購入したりして、今後の生活拠点を作ることも可能です。
もしあなたが今住んでいる場所から離れてみたいと感じているなら、転勤族ほど良い職場はないでしょう。
人間関係にストレスを感じやすい人も、転勤族に向いていると言えるでしょう。
一緒に働いていると、どうしても人の嫌な部分とか見えちゃうよね
転勤族として働くと、自分や同僚が定期的に異動するため、ほぼ毎年のように人間関係が変わります。
多少自分とソリの合わない上司や同僚がいたとしても、長くても数年我慢すれば別の職場へ転勤になるのです。
アナタが人間関係をわずらわしいと感じたり、人を嫌いやすい性格だったりするなら、転勤族に向いているかもしれません。
全国転勤族に向いていない人
逆に、転勤族に向いていない人もいます。次のような人々です。
地元を離れたくない人
濃い人間関係の中にいたい人
周りの環境が変わることにストレスを感じる人
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
地元を離れたくない人は、転勤族には向いていません。
転勤を伴う職種として働く場合、同じ場所にずっととどまって働くことはほぼありません。
どれほど能力の高い社員でも、自分の希望通りの土地で働き続けることは難しく、頻度に差はあれど、転勤族なら定期的に異動することになります。
地元に残り、働き続けることを希望しているなら、間違っても転勤族になってはいけません。
幼稚園や保育園、小学校から続くような友人関係や、長い間同じ土地に住んでいる住民との濃い人間関係が好きな人も、転勤族になってはいけません。
転勤族になると、転勤のたびに半強制的に人間関係がリセットされます。
オンライン上のつながりを保つことはできても、日常的に顔を合わせたり会話したりすることは、ほぼなくなるでしょう。
そのため、よほどマメに連絡をとっている人でなければ、深い人間関係をキープすることは難しくなります。
周りの環境が変わる、というのはイメージがわきにくいかもしれません。
個人的に、転勤直後は以下のような感覚があります。
- 小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学へ進学したとき
- 学校でのクラス替え直後
これまで仲良くしていたクラスメートや友達と離れ離れになって、左右が知らない人になっている感覚ですね。
このとき、楽しく生活できた人は転勤族に向いていて、
逆にストレスを感じていた人は向いていないかもしれません。
ここまで色々書いてきましたが、
転勤族として7年過ごしてきた私からのメッセージを最後にお伝えします。
断言します。
転勤族は楽しいです。
デメリットの項でもお伝えした通り、もちろん転勤族として暮らすと困ることも多くあります。
ですが、それ以上に楽しいことや感動することがたくさんあります。
私は、人生で一回も「行きたい」と思ったことがない福井県に転勤したとき、これまで福井県を知らなかったことを後悔しました。
お米がうまい。回転寿司が東京の回らないお寿司並みにおいしい。スーパーでめちゃくちゃおいしい油揚げが売ってる。冬はこたつで水ようかんを食べる・・・
数えたらキリがありませんが、実際にその土地に住まないと一生知らないままだったであろうことにいくつも気づくことができました。
こんな経験を働きながらできるのは、転勤族ならではのことです。
もし、転勤が不安な就活生や転職を考えている方がこの記事を読んでくださっているなら、
私は「ぜひ転勤族になりましょう」と言いたいです。
きっと、これまでにないたくさんの経験ができるはずです。頑張ってください。
それでは、今回はこの辺で。ありがとうございました!