どうも、みなさん!やまちゃんちのパパこと、もってぃです。
![もってぃ](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/57d8d1d6f9fd9d470662d7befdf4501e-e1626144003656.png?w=880&ssl=1)
筋トレと新聞記事に命をかけている私です
これまで私は新聞記者として、勤続7年間で2千以上の記事を世に送り出してきました。
その経験から得たノウハウを、「わかりやすい文章の書き方」というブログ記事にまとめています。
こちらですね。
上の記事の中で、わかりやすい文章を書くコツとして、
「難しい言葉は使わない」ということをご紹介しています。
今回の記事では、わかりやすい文章の書き方がなんとなくわかってきた人を対象に、
この「難しい言葉は使わない」とはどういうことか、掘り下げたいと思います。
そのうえで、実際にどういったテクニックや考え方をすればいいのかをご紹介していきます。
文章を書くのが苦手な人
文章を書くことに慣れ、ワンステップ上を目指す人
幅広い読者層に読まれる文を書きたい人
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/question-2736480_1920.jpg?resize=880%2C515&ssl=1)
みなさんは、文章を書くときにどのようなことを意識しているでしょうか。
- 面白い内容にする
- 興味を引く内容にする
- タメになる内容にする
色々なことが考えられます。
上記に挙げた例は、いずれも文章の「内容」についての話です。
まずみなさんに意識してもらいたいのは、
内容と同じくらい、わかりやすい文章を書くことが大事ということです。
私が新聞記事を書く中で、よく言われた言葉があります。
![もってぃ](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/57d8d1d6f9fd9d470662d7befdf4501e-e1626144003656.png?w=880&ssl=1)
読者は「?」で立ち止まる
どういう意味か。
別にひねった意味はありません。
「文中にわからないことや知らない言葉があったら、
読者はそこで読むのをやめてしまう」
ということです。
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自分が難しい言葉がたくさん使われている本や記事を読んでいるときのことを想像してください。
1個くらいならわからない単語や表現が出てきても我慢して読み続けるかもしれませんが、
2個続いたらどうでしょうか。
そこで読むのをあきらめるか、読む手を止めてスマホや辞書で言葉の意味を調べませんか?
ネット記事では、その傾向がもっと強くなります。
![読者](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/06/6a0f96fa975cc64c18fa90be906602e6.png?w=880&ssl=1)
あ、この記事難しくてわかんないや
と思われてしまったら、そこでブラウザバックして別の記事へ行ってしまいます。
これでは、どんなに素晴らしい内容の文章を書いても意味はありません。
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ですから、素晴らしい文章を書くのと同等、もしくはそれ以上に、
読者が読むのを止めることのない「わかりやすい文章」を書くことが大事なんです。
「文章を書く」というと、内容ばかりに目が行きがちです。
ですが、まず相手に伝わるような書き方をする重要さに気づき、意識するようにしましょう。
次の項からは、わかりやすい文章の天敵でもある
「難しい言葉」を分かりやすくするための、「言葉を開く」というテクニックをご紹介していきます。
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「言葉を開く」とは、編集の現場でよく使われる言葉です。
最も広く使われているのは、
漢字をひらがなに直すこと
という意味です。
反対に、ひらがなを漢字にすることを「言葉を閉じる」と言います。
あまり広まってはいませんが、
この「言葉を開く」という表現は、次のような意味で使われることもあります。
わからない言葉を、わかる言葉に言い換える
そうです。
言い回しこそ違いますが、「文章をわかりやすくする」ということですね。
わかりやすい文章を書くためには、必須のテクニックです。
でも、「言葉を開く」ときに、具体的にはどんなことをすればいいのでしょうか。
この記事では、4つの方法を紹介します。
- 漢字を開く
- 読みを開く
- 固有名詞・専門用語を開く
- 慣用句を開く
この4つです。
それぞれの方法を見ていく前に、
「言葉を開く」際に心に留め置いてほしい考えがあるので、先に紹介します。
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![後輩くん](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/icon_business_man02.png?w=880&ssl=1)
さあ!わかりやすい文章を書くぞ!
そう意気込む前に、一呼吸置きましょう。
文章における「わかりやすさ」は、実は2種類あります。
実際に言葉を開く前に、どんな種類があるのか見ておきましょう。
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一つ目のわかりやすさは、視覚的なわかりやすさです。
次の二つの文を見比べてください。
殆どの場合、漢字が沢山使われている様な文章は読み難い。
ほとんどの場合、漢字がたくさん使われているような文章は読みにくい。
いつもと違って、真面目な例文ですね。
期待していた人、ごめんなさい。次からはいつも通りです。
この2つの文、内容は全く同じです。
でも、見た目のすっきり感がまったく違いますね。
お気づきの方も多いと思いますが、2つの文の違いは使われている漢字の数です。
漢字が多く使われているだけで、文章は引き締まって見えます。
ただ、見た目的には圧迫感もあり、難しい漢字も使われているので、
文章が苦手な人からすると、読みづらそうな印象を受けます。
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2つ目の文は、漢字が最低限に抑えられています。
ぱっと見で柔らかく感じると思います。
読んでみると、難しい漢字につまずくこともなく、すらすらと読めそうですね。
日本語というのは面白いもので、
漢字とひらがな、どちらを多く使っているかによって、
文章の見た目や雰囲気が変わってきます。
このように、ぱっと見で受ける印象のとっつきやすさや見やすさが
「視覚的なわかりやすさ」です。
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もう一つのわかりやすさは、「内容的なわかりやすさ」です。
次の例文を見てください。
今朝はスクワットの1RMにチャレンジした。それからパンプも続いてるし、カタボな状態にもなっていないから最高のコンディションだ。
読者、置いてけぼりですね。
読む人が読めばわかるのですが、きちんとどんな方でもわかるように直しましょう。
今朝は、スクワットで1回しか挙げられないギリギリの重量に挑戦した。それから筋肉の張りもいいし、空腹な状態にもなっていないから最高のコンディションだ。
筋トレを知らない人でも、ある程度はわかるようになりました。
このように、文章の意味を理解できるかどうかが「内容的なわかりやすさ」です。
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文章のわかりやすさには、
視覚的なわかりやすさと、内容的なわかりやすさの2種類があることを見てきました。
それではこの項からは、
実際に「文字を開く」というのはどういう種類があるのか、
それは視覚的、内容的なわかりやすさどちらに効果があるのかを見ていきましょう。
文字の開き方は4種類です。
どれも例文を付けていますので、楽しみながら読んでください。
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もっともオーソドックスな文字の開き方が、「漢字を開く」ということです。
つまり、漢字をひらがなにするということです。
これは、視覚的なわかりやすさをアップしてくれます。
内容的にも何を言っているのか意味不明ですが、
それよりも目につくのは漢字の多さです。
漢字が多いと、それだけで拒否反応を示す人がいます。
![やばいやつ](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/warumono.png?w=880&ssl=1)
じゃあ全部ひらがなにしたるわ
なんて極端なことはしないでください。
ひらがなだけの文というのも、非常に読みづらいです。
ぱっと見たときに文章にメリハリがなく、
実際に読んでみるとなかなか頭に文が入ってこないはずです。
適度に漢字を使ってはじめて、わかりやすい文を書くことができます。
人によって心地良いバランスは微妙に異なりますが、
ひらがな5:漢字1
くらいのバランスを意識すると読みやすい見た目になります。
覚えておきましょう。
おまけとして、時々漢字表記をされるけれども、
開いた方が視覚的に読みやすくなる例を挙げておきます。
- 事 = こと
- 時 = とき
- 等 = など
- 出来る = できる
- 更に = さらに
- 殆ど = ほとんど
- 何故 = なぜ
- 何でも = なんでも
- 後で = あとで
- 分かる = わかる
例を挙げるとキリがありません。
でも、上記の言葉を漢字で書くクセがある人は、
一度ひらがなにすることを試してみてください。
今よりもすっきりした見た目になって、文がわかりやすくなるかもしれません。
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続いては、読みを開きます。
難読地名や難しい漢字に、ふりがな(もしくはルビ)をふることですね。
これは視覚的にも、内容的にもわかりやすくすることができます。
地名には、ぱっと見で読めない地名も多くあります。
漢字は簡単でも、そもそも読み方が特殊な単語もありますね。
ですが、特に地名は固有名詞ですから、
それをひらがなに開いてしまうのもよろしくありません。
そうなったときに役立つのが、ふりがなです。
次の例を見てください。
湘南(しょうなん)ボーイの筋トレマニアなら、難なく読める例文です。
ですが、ほとんどの人は読めないでしょう。
そういうときに、読みを開いてみるようにしましょう。
ふりがなをふると、漢字とひらがなのバランスも整うので、
視覚的によみやすくなります。
読者が漢字の読み方でつまずくことも避けられます。
ただ、上の例文ではまだ「?」が残りますね。
前鋸筋、棘上筋と言われてもほとんどの読者にとってはどこの筋肉か分からないはずです。
次項で、このような専門的な言葉の開き方を考えていきます。
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/characters-234294_1920.jpg?resize=880%2C589&ssl=1)
今回の記事における最大のヤマ場になります。
固有名詞・専門用語の開き方です。
文章を書くのに慣れていない人がおちいりがちな「わかりにくい文」の原因筆頭が、
固有名詞・専門用語です。
文章を書いているアナタは、書こうとしている文章のテーマについての知識があります。
ですから、自然と業界で使われている用語や、商品名を記事の中に書けるでしょう。
でも、読む側は違います。
アナタと違い、専門知識を持っていない人も記事を読むことを忘れないようにしましょう。
私は、学術論文以外で専門用語は使うべきではないと思っています。
なんのことだかわからない固有名詞も同じです。
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/markus-spiske-VO5w2Ida70s-unsplash.jpg?resize=880%2C587&ssl=1)
専門用語や固有名詞を、どんな人でもわかりやすいような表現に変える。
それが、専門用語や固有名詞を「開く」ということです。
これは、内容的なわかりやすさをアップするためにとても重要なテクニックです。
例文を見ましょう。
脳の血管がパンプしそうなくらい意味がわかりません。
失礼。脳の血管が膨らんでしまいそうなくらい意味がわかりません。
上の例文の中にあるような専門用語、わかりにくい固有名詞、商品名を、
誰でも理解できるような表現にしていきます。
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/06/6a0f96fa975cc64c18fa90be906602e6.png?w=880&ssl=1)
でも、専門用語の言い換えなんて難しいよ
と弱音を言っているアナタ。
専門用語を言い換えられないのは、裏を返せばアナタはその用語について、
しっかりと理解できていないことの裏返しです。
ある専門用語をきちんと理解し、自分のものにしている人は、
専門用語を使わなくても、その意味するところを人に説明することができます。
もし今アナタがあるテーマについて文章を書いていて、それが専門用語を使わないと書けないようなものなら、
貴アナタはそのテーマについてまだ十分に理解できていないかもしれません。
もしくは、あまりにも一般向けではないことを文章にしようとしているのかもしれません。
一度立ち止まって、冷静に自分のテーマを見つめなおしてみてください。
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長くなりました。
例文にあった固有名詞や専門用語を開いてみましょう。
「どんな風に表現すれば読者に伝わるんだろう」。
常にそういうことを考えながら、文章を書くように心がけましょう。
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/fushimi-inari-shrine-1886975_1920.jpg?resize=880%2C590&ssl=1)
次は、慣用句を開いてみます。
慣用句とは、慣習的に使われてきた言い回し表現や熟語のことです。
例えば、これです。
水泡(すいほう)に帰する
素直に読めば「水にぷかぷか浮かんでいる泡みたいになっちゃう」という意味ですが、
もちろん違います。
「まったくの無駄になる」という意味で使われる表現ですね。
こういった慣用句は、カッコいいものが多いです。
だから、使ってみたくなってしまうんです。
ですが、慣用句もわかりやすい文章を書く上では注意が必要です。
読者が慣用句に詳しい人ならいいのですが、
そうでない人も大勢いるわけです。
それなら、変にカッコつけて読者に「?」を与えてしまうより、
最初から素直な表現を使った方が読者に親切で、わかりやすい文章になるでしょう。
慣用句を、句が持つ意味に言い換えてあげる。
これが、「慣用句を開く」ことです。
内容的なわかりやすさをアップさせるための技術になります。
そんなに難しい慣用句ではありませんが、ちゃんと開いてあげましょう。
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/9d0da8f6c805c984f0a397e2f6250e12-1024x683-1.jpg?resize=700%2C467&ssl=1)
いかがだったでしょうか。
今回の記事で紹介してきた内容を、簡単にまとめておきたいと思います。
- 文中にわからないことがあれば、読者は離れていく
- わかりやすさには、「視覚的」と「内容的」がある
- 4つの言葉の開き方がある
- 漢字をひらがなに開く
- 難読漢字にふりがなをふる
- 専門用語を言い換える
- 慣用句を言い換える
わかりやすさに種類があること、言葉の開き方4つをそれぞれ押さえれば完璧です。
![](https://i0.wp.com/yamachan-chi.com/wp-content/uploads/2021/07/writing-1209121_1920.jpg?resize=880%2C661&ssl=1)
文章を書くときに、
今回の記事で紹介した4つの言葉の開き方を意識するだけで、
アナタの書く文章はぐっとわかりやすくなります。
文章を書くという行為はとてもシンプルなものですが、奥深いものです。
もし今回の内容が難しいと感じた人は、
もう一度、入門編である「わかりやすい文章の書き方」を読んでみてください。
今回の内容は、入門編のコツがおさえられてからのチャレンジでも十分間に合います。
まずはじっくり、基本的なコツを身に付けるようにしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。ありがとうございました!