公開添削記事の性質上、ご依頼のあったブログから文章を引用をすることが多々あります。
ですが、ブログ管理者様が添削・アドバイスを受け、記事の中身をリライトしている場合があります。
このため、必ずしも引用元の文と当記事内の表現が一致しないこともあることをご承知おきください。
では、まず文章のクセから見ていきます。
まついさんの文章のクセは、おおまかに次の3点でした。
- 文を簡潔にまとめるのが上手
- そのせいもあってか、リード文がたんぱく。もっと力を入れよう!
- ブログなら、感情的な言葉を使うのもあり!
それぞれの項目について、詳しく見ていきます。

全てはその日の機嫌次第。
前日どんなに楽しく話していても、自分の機嫌が悪ければ「おはようございます」すら返してくれません。
コチラを見ることもなく、完全無視です。
ブログ「まついの日常」より
フキハラの体験をまとめた文章です。
今回の記事の中で、美しさすら感じるレベルでよくまとまった部分です。
音読した時のリズム感、適度な一文の長さ、どんな人なのかわかる場面の例示。
特に、文の長さに注目してください。
この内容の文だと、まついさんが3文で書いている文を、次のように書く人もいるはずです。
全てはその日の機嫌次第で、前日どんなに楽しく話していても、自分の機嫌が悪ければ「おはようございます」すら返してくれず、コチラを見ることもなく、完全無視です。
これでも、意味は伝わります。
でも、最後まで一息で読むには長いですね。

「完全無視」まで読んだところで、前半部分の内容が頭から抜ける感じがするよね
まついさんの文章の良い所は、このように書こうと思えば一文で書ける文章を、しっかりと複数の文に区切って書いている所です。
なかなかこれができず、文章を書くのに苦労している人が多い部分ですね。
これを意識的にやっているんだとすれば、正しい方向性なのでこのまま突き進みましょう。
もし、無意識でやっているなら、「しっかり文章を区切れているんだ」と意識してください。
意識をした上で文章をまとめられるようになれば、今後は意図的に自分の武器として使うことができるようになります。

まついさんの文章における、最大の改善ポイントがリード文です。
添削時のリード文は、こんな感じ。
不機嫌ハラスメント(フキハラ)ってご存じですか?
ハラスメントとは、人を困らせたり嫌がらせをすることを言います。
つまり、フキハラは「不機嫌で人を困らせたり、嫌がらせをする行為」のことです。
私が実際に職場で受けたフキハラ、フキハラを受けてどうしたかをご紹介します。
あなたが受けている行為はフキハラかもしれません
ブログ「まついの日常」より
記事のテーマである「フキハラ」について端的にまとめられています。
まついさんの文章の良い所でもある、簡潔なまとめ方の好例ですね。
ですが逆に、簡潔にまとめすぎているのも否めません。
読む限りでは、一度本文を書き上げた後にリード文を書いているように見受けられます。
本文を書いた後に、補足説明的な話や、簡単なまとめをリード文に書いている感じですかね。
リード文というのは、記事を読み始めた読者が一番最初に読む文章です。
タイトルやアイキャッチと同じく、記事の顔と言うこともできます。
読者が記事を読み進めるかどうかを決めるのは、リード文にかかっています。

自分がネットで記事を読む時、リード文がだらだら長くて本題に入らなかったり、逆に何の記事なのかよく分からないリード文だったらどうする?
私ならブラウザバックする。
どれだけ本文を真剣に書いていても、そこまで読者に読み進めてもらうには、リード文の手を抜くことは厳禁なわけです。
今回のまついさんの前文は、「この記事には何が書いてあるか」は書かれています。
ですが、
- 記事を読むと、読者はどんな利益があるのか
- 読者の心を捉えるようなフレーズ
は盛り込まれていません。
この記事にたどり着く読者は、おそらく「職場で不機嫌ハラスメントをする人がいる・・・」という悩みをもって記事を読み始めるはずです。
その読者の気持ちになって考えてみると、リード文を読んだ時に
- この記事を読むと、悩みが解決するよ!(どんな利益があるのか)
- 「こんなうざい先輩や上司、いますよね」(心を捉えるようなフレーズ)
が入っていれば、安心して記事を読み進めることができると思いませんか。
例文を作ってみます。
まついさんの記事をベースに、
- 具体例
- 共感を呼べるフレーズ
- どんな利益があるのか
の3要素を混ぜ込みました。
元のリード文に比べるとやや長くなっていますが、
読者が「あるある!」と共感できるポイントや、実際にどんな記事なのかがより具体的に見えるリード文になったと思います。
特に悩みを抱えている人が読者になる記事では、リード文で共感を呼ぶことが大事になってきます。
まついさん自身の経験談をリード文にちょい出しすることで、ぐっと読者を引きつけられるようになるはずです。
リード文については、当ブログで考え方について解説した記事もあります。
良ければ、参考にしてください。
ブログの命はリード文!!新聞記者が教える「書き方で意識したいこと」3選

感情的な言葉を使うのも、ブログ記事ならアリです。
わたしは最終的にこの職場を辞めました。
職場に向かうたびに勝手に涙が出てくるようになったからです。
これはもうダメだと思い、退職する旨を上司に伝えました。
ブログ「まついの日常」より
例えばこの文。
まついさんの体験談のクライマックスの部分ですが、非常に淡々とした印象を受けます。
なぜなら、まついさんの感情を語る言葉でさえ淡々としているからですね。
- 勝手に涙が出てくる
- これはもうダメだ
もちろんこのワードチョイスも間違いとは思いませんが、仕事を辞めるほどつらい思いをしているなら、
「一回で良いからあいつをぶん殴りたい」「顔を見るだけでも吐き気がする」といった、よりドギツイ感情も持ったことがあると思います。
人間なんですから、当たり前です。
添削時点のまついさんのワードチョイスは、悪い意味でこの人間味がないんですね。
今回の記事は、フキハラに悩んでいる人が読者になるのは間違いないはずです。
現在進行形でフキハラに悩んでいる当事者が読む訳ですから、誰にでも書けるような言葉で書いてしまうと、「この人本当にフキハラ経験者なの・・?」と疑われかねません。
ですから、まついさん自身が強い感情を抱いた部分には、思い切って強い感情的な言葉を使うのはアリです。
まついさんの文章は、全体として淡々と簡潔にまとめられている分、その中に強い言葉が混じるだけで非常に目立ちます。
ですから、読者に強く訴えかけたい部分や、共有したい部分については、その時自分が感じていたリアルな感情や、強い言葉を使って表現するのも一つのテクニックとして意識してみてください。

一区切り!
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