どうも、みなさん!!やまちゃんちのパパこと、もってぃです。
文章を短くまとめるのって、実は難しいよね。
今回は、文章を短くまとめるコツを5つご紹介します。
文章を書いていると、なぜだか長くなりがちな人
ESや作文のように、決められた文字数で文章を書く必要がある人
人に伝わる簡潔な文章を書きたい人
見ての通り、私の本業は新聞記者です。ネクタイしてますからね。どこからどう見ても新聞記者です。
大学卒業後7年間、字を書くことでお金をもらい、生活してきました。
これまでに書いてきた新聞記事は2千記事を超えました。
新聞記事を書くときには、決められた字数に収める必要があります。
いくら書きたいことや伝えたいことがあっても、書くためのスペースが決まっているからですね。
時と場合によっては、もう短くしようのない原稿を、一文字単位で削るシビアな作業をすることもあります。
そのような環境で仕事をしていると、普段書く文章も短く書くクセがつきます。
そこで今回の記事では、私が仕事を通じて学んだ文章を短くまとめるコツを5つ、ご紹介します。
わかりやすいように、例文もご用意しています。
ぜひ、最後まで読んでいってくださいね。
それではいきましょう。
新聞記者として働くには、伝えたいことを文章として短くまとめることは必須スキルです。
ですが、新聞記者が全員最初から文章をうまくまとめられるわけではありません。
私も、学生時代は典型的な長い文章を書く学生でした。
詳しく言うならば、難しそうな表現や言葉、遠回しな言い方を好んで使い、結局伝えたいことがなんなのかわからない文章のことです。
こういう話をすると、こんなことを言われます。
字数制限がないなら、長く書くだけ書けばいいじゃん。
その方が良く伝わるでしょ。
この考え方、論外です。
もちろん、読者に必要な情報を詰め込みに詰め込んだ結果、1万字を超える大作となった文章なら話は別です。
伝えたいことがあって、それを伝えるために1万字必要なら1万字書けばいいんです。
ですが、字数制限がないからといって、200字で伝えられることを1万字かけて伝えるのは話が違います。
短く伝えられることをわざと引き延ばして書くのは、書き手のエゴです。
文章を通して人に何かを伝えるなら、読者がその文章を読むのにかける労力や時間も考えなければいけません。
短くまとまった文章なら、読者に負担もかけず、必要な情報をしっかり伝えられるわけです。
あなたが誰かに読んでもらう文章を書いているなら、この意識は忘れないようにしましょう。
ここまで難しそうなことを書いてきましたが、実際は難しいことはそこまでありません。
文章を短くまとめるには、コツがあります。
「文章を短くまとめよう」という意識と、そのためのコツを学んだ上で文章を書けば、
あなたの書く文章はどんどん変わります。
この記事が、そのお役に立てれば幸いです。
それでは、文章を短くまとめるコツを見ていきましょう。
この記事で紹介するコツは、次の通りです。
- 結論や伝えたいことから書く
- 長く書いてから削る
- 5W1Hは残す
- 接続詞は最低限に
- 「この修飾語は必要か?」と疑う
細かいことを考えていけばもっと項目を挙げることもできますが、
まずはこの5つを押さえれば大丈夫です。
順番は、私が普段仕事で意識している順番に並べています。
最初からすべてをこなすことは難しくても、①から順番に意識していくようにすれば、
いつか全部を自然と扱いこなせるようになります。頑張りましょう。
では、一つずつ細かくご説明していきます。
まず第一に、結論や伝えたいことから書き出すようにしましょう。
文章を短くまとめる時以外にも、常に意識しておきたいことです。
小説やエンターテイメントでもない限り、伝えたいことや結論を最後に書くのは読者にとって良いことではありません。
なぜなら、読者が読んでいる最中に「これはどういう結論になるんだろう?」と頭を使って読む必要が出てきてしまうからです。
読者がどうしても読みたい文章なら最後まで読みますが、
新聞記事やWEBの記事といった、情報を得るための文章を読んでいる読者なら、まず最後まで読みません。
読者はちょっとでもわからないことや違和感を感じたら、そこで読むのをやめてしまいます。
あなたは、何について書かれているのかよくわからない文章を最後まで読みますか?私なら読みません。
最後まで読めた人は、文章を読むことが好きか、私が大好きかのどちらかです。
文章を読むのが苦手で、私がどんな文章を書く人間かを知らない人なら、
「裏切られていた経験を数えるのは」あたりで読むのを辞めるでしょう。
人に何かを伝えたいなら、結論や伝えたいことをまず最初に書く。
その上で、内容や理由を説明するようにしましょう。
例文を直すと、このようになります。
結論(伝えたいこと)→理由→もう一回結論(伝えたいこと)という短くまとまった文章のオーソドックスな形です。
一行目で何について書かれた文章なのかがわかりますね。
良い例のように、最後にもう一度結論を置くことも意識すると、読み終わった時に何について書かれた文章だったのかを更に印象づけることができます。
余裕があれば、チャレンジしてみましょう。
文章を短くまとめる時には、まず精いっぱい長く書いて、そこから字数を減らしていくようにしましょう。
この書き方は、実際に新聞記事を書く現場でも使われています。
特に新人記者時代には、「14文字×30行(420字)」のスペースに入る記事を書く際、
「14字×70行(980字)」ほどの記事を用意することもあります。
必要な量の倍以上の文章を書いて、そこから半分まで絞り込むわけです。
そこまでして初めて、中身の詰まったまとまりのある記事にできるわけですね。
逆に言うと、一発で短くまとまった文章を書くのはそれだけ難しいわけです。
ですから、まずは必要だと思ったことをすべて書き出してみて、そこからいらない部分を削っていくようにしましょう。
この作業の繰り返しが、誰にでも簡単にできる簡単な文章のまとめ方の第一歩になります。
では、悪い例を見てみましょう。
セクハラではありませんので、あしからず。
最初に伝えたいことを書いていて、最後にも伝えたいことを書いています。
でも、余計な部分が多い感じがしませんか。
実際、もっと短くすることができます。
「ここはあった方がよさそうだな」と思った部分以外をどんどん削ってみます。
まだ削る余地はありますが、悪い例よりはずいぶんと引き締まった文章になりました。
WEB記事の場合、字数制限はありません。
だからと言って、延々だらだらと文章を書いて良いわけでもありません。
まずは書けるだけ文章を書いた上で、不必要な部分をそぎ落とすという作業をするようにしましょう。
長く書いた文章を短く削る作業で考えなければならないのは、どの部分を残すかです。
これは明確に答えがあります。
絶対に残さないといけないのは、5W1Hです。
5W1Hとは、以下の英単語の頭文字を集めた表現です。
- When いつ(時間)
- Where どこで(場所)
- Who だれが(誰)
- What なにを(もの)
- Why なぜ(理由)
- How どのように(手段)
どれも「疑問詞」と呼ばれる、人にものを尋ねるときに使う言葉です。
人にものを尋ねるときに使う言葉ということは、
これらに答える内容が文章に含まれていれば、「他人が尋ねたくなること」に答えられる文章になる、ということです。
文章を短くまとめることを意識するあまり、「他人が尋ねたくなること」、つまり「知りたいこと」まで削ってしまったら、それでは意味の伝わる文章にはなりません。
ですから、どんなに文章を短く削るときでも、5W1Hは残すよう心がけましょう。
もちろん、文章によっては5W1Hのいずれかの要素がもともと入っていないものもあります。
「5W1Hを全部入れなくてはいけない」という意味ではなくて、「文章の中にある5W1Hは残すようにする」という風に考えてください。
悪い例文を見ます。
厳密に5W1Hを分けようとすると難しい部分もありますが、少なくとも5W1Hには該当しない情報がありますね。
5W1Hを残すように、文章を削ってみます。
わかりやすい5W1Hを残すだけでも、ダンベルのすばらしさを伝えることができますね。
文章を短くまとめるには、いかに接続詞を少なくするかも重要になってきます。
接続詞とは、「だから」「だが」「しかし」「~けど」といった、文と文をつなぐ役割のある言葉のことです。
もちろん、接続詞はいらないと言っているわけではありません。
どちらかと言えば、私は接続詞をよく使った文章を書くタイプです。
ここで言っている「要注意」な接続詞とは、そもそも必要なかったり、不必要に一文を長くしていたりする接続詞のことです。
悪い例文を見てみましょう。
下線部を引いているところが、接続詞にあたる部分です。
WEBの記事はしゃべり言葉で書かれることが多いので、接続詞が文章の中に溶け込みやすいです。
でも、ここまで接続詞がちりばめられていると、まとまりのない文章になってしまうことがわかると思います。
読みやすく文章をまとめるには、一文は50文字程度、長くても140字以内に抑えるべきです。
これを徹底するためには、自分が書いた文章にある接続詞が必要かどうかを確かめましょう。
わざわざ使う必要のない接続詞があるなら、そこで文章を区切ってしまって大丈夫です。
上の例文を、そのルールに従って直してみます。
内容はほとんど変えていませんが、不要な接続詞を取り払うだけで一気にまとまりとリズムのある文章になります。
しゃべり言葉で文章を書くときには、特に注意したいポイントですね。
ただ、繰り返しになりますが、適切な接続詞がないのは、それはそれで文章が成り立たなくなります。
接続詞を削るあまり、必要な接続詞まで削ってしまわないように気を付けましょう。
文章を短くまとめる際には、修飾語も敵になります。
修飾語、と簡単に言いましたが、これは広い意味がある言葉です。
なんせ、主語と述語以外の言葉はすべて修飾語になります。
次の例文を見てください。
「私は」が主語で、「筋トレをする」が述語です。
それ以外の部分はすべて修飾語になるわけですね。
もうお分かりだと思いますが、文章を短くまとめるためとは言っても、修飾語をすべて削ればいいわけではありません。
必要な修飾語と、不必要な修飾語があります。
今見た例文では、どの修飾語も「不必要」とまでは言えませんね。
この項で言う、文章を短くまとめるにあたって不必要な修飾語とは、「副詞」のことです。
副詞というのは、「筋肉」「上腕二頭筋」といったものの名前を表す言葉、いわゆる名詞以外を修飾する言葉ですね。
修飾という言葉を使うと難しく感じますが、「より詳しく説明する」くらいの意味でとらえて問題ありません。
次の例文を見て下さい。
「めちゃくちゃ」「一生懸命に」の部分が副詞です。
と、これだけ言っても分かりにくいので、もう少しお付き合いください。
「めちゃくちゃに」と「一生懸命に」が、どの言葉を修飾しているかを考えましょう。
「めちゃくちゃ」は「多い」、「一生懸命に」は「(筋トレを)する」という言葉を説明していますね。
「多い」と「(筋トレを)する」という言葉は、ものの名前を表す言葉ではないことはわかりますね。
普段あまり意識をしていないことですが、日本語はこのような名詞以外の言葉を説明する「副詞」がたくさんあります。
でも、副詞というのは、なくても文章の意味が伝わる場合がほとんどです。
先ほどの例文に戻って、副詞の部分を消してみます。
副詞がなくても、文章の意味は伝わります。
副詞というのは、文章の細かいニュアンスや感情を表現する際には非常に効果的です。
「めっちゃ」とか、関西圏なら「えらい」、「すごく」、「バリ」と挙げればキリがないですが、
しゃべり言葉では誰しもが使っている言葉なんかも副詞です。
しゃべるときには、こういった言葉を使うと雰囲気や感情を表現することができますね。
でも、このような言葉は、書かれた文章になると途端に意味を失います。
特に情報を伝えるための文章では、細かいニュアンスや感情を表現する必要がありませんからね。
「めちゃくちゃ」と書くくらいなら、きちんと「2kg」と単位を書けばいいだけです。
「一生懸命に」と書くくらいなら、「3時間」と明示すればいいだけです。
副詞のやっかいな所は、言葉として大した情報を持っていないのに、なんとなく文章を盛り上げるように見せられるところです。
自分が書いた文章を見直すときに、不必要な修飾語が紛れ込んでいないか目を凝らしてください。
どうですか。なくても良い修飾語がかなり紛れ込んでいますね。
いらないものをすべて消してみましょう。
見づらいので、削った部分をすべて抜いてみます。
このように、不必要な修飾語を抜くだけで文章がすっきりとまとまるようになります。
意識してみてください。
いかがだったでしょうか。
最後に、文章を短くまとめるコツをもう一度おさらいしましょう。
- 結論や伝えたいことから書く
- 長く書いてから削る
- 5W1Hは残す
- 接続詞は最低限に
- 「この修飾語は必要か?」と疑う
文章をまとめるのが苦手な人は、1と2を意識するだけでもかなり変わってきます。
1、2を無意識のうちにできるようになり始めたら、今度は接続詞や修飾語といった、細かい部分を削る習慣をつけましょう。
それぞれの項でも説明した通り、接続詞や修飾語はすべてが悪ではありません。
最初から接続詞や修飾語を疑い始めてしまうと、何をどうやって書けばいいのか、わからなくなりかねませんからね。
無理をしてすべてを一気にやるのではなく、基本を押さえてから細かいところに意識を払うようにしましょう。
筋トレと同じですね。すべての道は、筋トレに通ずる。
今回の記事では、文章を短くまとめることに重点を置いてご説明しました。
他にも当ブログでは、「文章の書き方」に焦点を当てた記事を多数ご用意しています。
ご興味があれば、まとめ記事がありますのでぜひご覧下さい。
ご活用いただければ、幸いです。
それでは、今回の記事はこの辺で。最後まで、ありがとうございました!!