
ざっくり昆虫食をめぐる状況を整理した所で、
次はメリット、デメリットを見ていこう!
実際に今日本で出回っている商品や情報を見ながら、昆虫食のメリットやデメリットを整理していきます。
まずは、昆虫食のメリットです。
この記事で紹介する昆虫食のメリットは、次の2つ。
- 高い栄養価
- 飼育に必要な資源が少ない
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
現在、たんぱく源として食べられる牛や豚、鶏の肉に比べても高い栄養価があります。
次の画像を見てください。

牛、豚、鶏とコオロギについて、100gあたりのたんぱく質、鉄分、カルシウムをまとめた図です。
たんぱく質が多く、トレーニーが好んで食べる鶏肉と比較しても、3倍以上のたんぱく質を含んでいることがわかります。
コオロギは100gあたり69%がたんぱく質と言い換えることもできます。
ここまで来るともはやプロテインですね。
日本に流通しているプロテインは、たんぱく質含有量70%前後のものが多いです。
プロテインのように、たんぱく質を抽出する過程を経なくてもこれだけのたんぱく質の含有量の多さを見ると、将来のたんぱく源としての期待も高まりますね。

鉄分、カルシウムといった、血液や骨を作るのに必要な栄養素も多く含まれているのもポイントだね!
実際に日本で買うことができる製品は、どのような栄養成分になっているのか見てみましょう。
エネルギー | 481kcal |
たんぱく質 | 67.9g |
脂質 | 19.7g |
炭水化物 | 7.9g |
(食物繊維) | 7.42g |
(糖質) | 0.48g |
たんぱく質の含有量は、先ほど見た図と大差ありません。
注目したいのは、食物繊維の量ですね。
食物繊維を含むたんぱく源には豆類を挙げることができますが、豆類はここまでたんぱく質を含んでいません。

昆虫食の将来性を感じるね!
次に挙げたい昆虫食のメリットは、飼育に必要な資源の量の少なさです。
次の図をみてください。

食肉や昆虫1kg分の生産に必要な資源を見てわかるようにした図です。
緑の四角が土地(10平方メートル)、稲のマークが飼料(1kg)、水滴マークが水分(1千ℓ)を表しています。
昆虫については、トノサマバッタとワームミールが例に出されています。
パーセンテージは、食べられる部分(可食部)の量を表しています。

昆虫食の圧倒的なコスパがわかるね
図を文章でまとめると、こんな感じ。
- トノサマバッタを育てるには、牛の約6分の1の土地でOK
- 飼料も約6分の1でOK
- 水は約7分の1でOK
- しかも、食べられる部分は牛の2倍
なにこのコスパの良さ。
国連の機関が、食糧問題の解決策の一つに数えるだけありますね。
昆虫食の良い面、メリットを見てきましたが、もちろんデメリットもあります。
- 商品としての値段が高い
- アレルギーの可能性がある
- 見た目の気持ち悪さ
主にこの3つですね。
デメリットについても、それぞれ細かく見ていきます。

昆虫食の商品は、軒並み既存の食品に比べると価格が高くなっています。

個人的には、昆虫食が普及しない一番の理由だと思ってるよ!
先ほどは100gあたりの栄養価や生産に必要な資源の量を見てきましたが、逆に100gあたりの値段には大きな差があります。
鶏肉の部位の中でも安い胸肉は、一般的に安めのスーパーで100gあたり30~50円で買うことができます。
一方、先ほど紹介したコオロギパウダーは、100gで税込み1620円です。
その差、30倍以上。
いくら栄養価の高さや、生産時のコスパが良くても、最終的に商品の価格が高ければ消費者は買いません。

牛や豚、鶏といった畜産に比べると、どうしても生産量も需要も小さいから、高くなっちゃうよね
今後、昆虫食の研究や実践が広まるにつれて、価格が安くなることを祈ります。

昆虫は、エビやカニと同じ無脊椎動物に分類されます。
そのせいで、甲殻類アレルギーの人はアレルギー反応を起こす可能性があります。
残念ながら、原因はここまで紹介してきた昆虫のたんぱく質「トロポミオシン」です。
これは、エビやカニの甲殻のたんぱく質と同じものなんですね。
つまり、エビ、カニのアレルギーを持っている人は、昆虫食に対しても同じようにアレルギーを発症する可能性が高いと言えます。

罰ゲームで昆虫食を食べさせる人もいるけど、ダメだよ!
アレルギーは命に関わる事故につながりかねないからね。
そして、商品の価格に並ぶ昆虫食のデメリットが「見た目の気持ち悪さ」です。

私は元々イナゴの佃煮やはちのこを食べてたので、抵抗感はないんだ。
とはいえ、私のように昆虫食に抵抗感のない人ばかりな訳がありません。
筋張った見た目が苦手という人もいるし、いも虫のうねうねした感じが苦手な人もいます。
それを口に入れる訳ですから、苦手意識を持っている人はなかなか自分から「昆虫食を食べよう!」とはなりませんよね。
ですが、このデメリットは解決できます。

先ほど紹介したように、パウダー状だったりスナック菓子だったり、麺類だったり飲み物だったり。
ぱっと見では昆虫と分からない商品も展開されていて、見た目がNGな人でもチャレンジしやすくなっているよ!
抵抗感がない人は、いきなり姿のある昆虫食から入っても良いかもしれません。
そうではない人はまず、パウダー状の商品からチャレンジをして、徐々に抵抗感をなくしていく方が良さそうですね。

次のページでは、筋トレと昆虫食についての話や、おすすめの昆虫食ショップを紹介するよ!