どうも、みなさん。やまちゃんちのパパこと、もってぃです。
どこからどう見ても新聞記者な私です
ちゃんとアイコンを見てください。
着けてるでしょ?ネクタイ。
立派な新聞記者です。
はい。では本題へ行きましょう。
今回の記事では、素早く文章を書くための文章構成術をご紹介します。
記者をやっていると、「あと1時間で50行(700字前後)書け!」という仕事が舞い込むことがザラにあります。
しっかりと伝えるべきことを、限られた時間内で書き上げるスキルが必要になるわけです。
このような環境で働く中で試行錯誤して身につくのが、
素早く文章を書くための、文章の構成術です。
ポイントやコツをイメージしやすいように、解説と合わせて実演もします。
ビジネス文書やブログを書くときには、別にきちきちの締め切りがあるわけではありません。
ですが、文章を書く速度を上げることは、そのまま仕事の効率を上げることにもつながります。
仕事で少しでも文章を書く人は、ぜひ一度この記事を読んでみてください。
文章の構成を作るのが苦手な人
ビジネス文書やブログ記事を早く書けるようになりたい人
文章を書く時間を減らして、仕事の効率を上げたい人
余裕がある人は、「分かりやすい文章の書き方のコツ」も意識しながら読んでみてください。
分かりやすい文章のコツは、以下の記事で説明しています。
【新聞記者が教える】わかりやすい文章の書き方【入門編・コツ10選】ちなみに、上の「分かりやすい文章の書き方」は、構成から書き上げるまで約3時間30分で書きました。
計7497字のコンテンツです。
自分で言うのもなんですが、かなりの速筆だと思います。
上の記事も、今から紹介する構成術に沿って書いたものです。
では、さっそく本編いきましょう。
文章を早く書くといったときに、みなさんが最も必要だと考えるのはなんでしょうか。
タイピングの速さ。手書きなら、文字を書く速さ。
こういった小手先の技術に目が向くかもしません。
ですが、「文字」ではなく「文章」を書くのなら、
タイピングや手を動かす速さは必要ありません。
あるに越したことはないですが、絶対に必要ではないということです。
それはなぜか。
いくら文字をタイピングしたり、書いたりするのが速くても、
文章の構成の作り方が下手なら完成までに時間がかかります。
やっぱりこれも書き足した方が良いかな
さっきのところ、やっぱいらない気がするな。削ろう
こんなことを繰り返している間に時間が経つ。
書き上げた後に読み返したら、なんだか要領を得ず、何が書きたかったのか自分でも分からない。
こんな経験、ありませんか。
これは、最初に文章の構成を固めずに書き始める人がやってしまいがちな失敗です。
文章を書き始める前に、まずは構成を固める。
それを忠実にたどって書くことができれば、
誰でも素早く、しっかりと内容を伝えられる文章を書けるようになります。
さらに言えば、構成を固めてから書くクセをつければ、
面白いくらいすらすらと文章を書けるようになってきます。
では、次項からそのための手順をみていきましょう。
これから、素早く文章を書くための文章構成の作り方を紹介していきます
紹介する順番は、実際に私が普段行っている順番通りです。
それぞれのステップで、解説と合わせて実演もします。
自分ならこうするかな・・・
と、考えながら読んでみてください。
それでは、いきましょう。
最初にやるべきことは、「一番伝えたいことを決める」ことです。
伝えたいことを決めたら、紙でもスマホのメモでも良いので書き留めてください。
私は、一つの記事や文書で伝えることができるテーマはたった一つだと思っています。
たった一つのことを伝えるために、色々なデータをつけたり、商品を紹介したりするわけです。
伝えたいことがあいまいなまま文章を書き始めると、
途端に本文も話があっちこっちへ行ってしまい、収集がつかなくなります。
当然です。
何のために文章を書くのか、書き手が分かっていないわけですから。
そんな事態を避けるため、この「伝えたいこと」の設定は徹底的に意識しましょう。
では、私の実演もスタートです。
次は、「伝えたいこと」を読者に伝えるために、必要だと思うキーワードを思いつく限り書き出してみましょう。
言い換えれば、「この言葉さえあれば、伝えたいことが伝わるはず」というキーワードを思いつく限り書き出します。
文章ではなく、単語で問題ありません。
まだ、読者のことを意識する必要はもありません。
自分が「伝えよう」とするときに、「このキーワードは外せない」と感じる言葉をリストアップしましょう。
私のテーマである「大腿四頭筋が最強」で、実際にやってみます。
ざっとこんなところです。
「何となく何を言おうとしてるか分かる」と感じてもらえるものもあれば、
完全に「なにこれ?」という言葉もあるはずです。
このステップでは、まだそれで大丈夫です。
キーワードなんて全然思いつかないよ・・・
という方は、最初の「伝えたいこと」の設定が間違っているか、
あなたが「伝えたいこと」を伝えるために十分な知識、情報を持っていないかのどちらかです。
悔しいかもしれませんが、もう一度考え直してみるか、しっかりと情報収集をしましょう。
では、次のステップにうつります。
前のステップでは、思いつく限りのキーワードを書きました。
一呼吸おいて、書いたキーワードを一つずつ見てみてください。
自分が書いたはずなのに、
このキーワード、意味が分からないな
これがなくても、伝えることができそうだ
というキーワードが紛れ込んでいるはずです。
「ほぼ同じようなキーワードが並んでいる」というパターンもありえますね。
このような「いらない」キーワードを、どんどん消していきましょう。
情けはいりません。
5~6個程度まで減らすくらいの気持ちで消しましょう。
この作業は、これから文章にあたって書く必要がないことを選別するためにしています。
キーワードの時点で「必要ない」と思うくらいですから、文章にした際にはもっと無駄になります。
私も、いらなかったり、意味が被ったりしているキーワードをたくさん書きました。
消していきます。
5つまで絞りました。
次の項から、ようやくライティングらしい作業になります。
それでは、前項の作業で残したキーワードを使って、見出しを作っていきましょう。
ここでいう見出しは、記事や文章全体のタイトルという意味ではなく、
その中の「小見出し」のことです。
キーワードを文にして、読者にも伝わるような見出しを作ってみましょう。
まず、実演をしてみます。
ブロガーのみなさんは、もうピンと来ている方が多いと思います。
この作業で、ほぼブログ記事を書く下準備ができています。
ビジネス文書でも、全体像がすでに見えましたね。
ここまでできれば、文章構成の8割は完成したと言っても過言ではありません。
次は、ほとんどおまけのような作業です。
では、この見出しに沿って本文を書いていきましょう!
と言いたいところですが、もう1ステップ我慢してください。
次は、作った見出しを大切な順番に並べ替えます。
最初に書き留めておいた「伝えたいこと」を見返してください。
それを伝えるために、どの見出しが大切なのかを考えましょう。
そして、一番大切なものを前に、優先度が低いものを後ろに並び替えます。
この理由は、単純です。
文章の後ろは、読まれないことも多いからです。
みなさん、小説を読むときは最初から最後まで読むと思います。
でも、ネットで調べ物をしていたり、雑誌を読んだりするときは、
最初の部分と最後の部分しか読まないこと、ありますよね。
よほど上手に書かれている文章でなければ、
最初から最後まで通して読んでもらうことは非常に難しいです。
ですから、大切な見出しを前の方に持っていくことが大事です。
そこで、「なるほど」と思ってもらえれば、その次、さらに次・・・と読み進めてもらえるかもしれません。
では、私もやってみます。おまけで、私が並べるときの考え方も載せておきます。
いらない人は読み飛ばしてください。
ここまでくると、ブログを書く方ならもう記事を書けそうな気がしてきますね。
ビジネス文書の場合は、実際に文書の中に見出しをつくる必要はない場合もあります。
ですが、自分の中で見出しを作り、順番を整えた上で書き始めると、
実際に文を書く作業がスムーズに進むようになります。
では、みなさんお待ちかね、「本文を書く」作業です。
ここまで順番通りにやってきたら、「あとは書くだけ」という気持ちになります。
「書くだけ」ですよ。
ここまでのステップの中で、最初に決めた「伝えたいこと」について、
何を、どういう順番で書くのかは決まっているわけです。
設計図どころか、文章の土台はできています。
あとは、それぞれの見出しについて、
自分の考えや知識、経験をもとに自分のペースで書き足しましょう。
面白いくらい、すらすらと書き進めることができるようになるはずです。
このステップを実演すると、それだけで一記事できてしまいます。
ですので、これはまたの機会。
代わりに、絶対に守るべき注意点があるので、それをお伝えします。
注意
本文を書く中で、
あ、こんなことも書いてみたら面白そう
と新しく見出し・本文を作るのは絶対にやめてください。
文章に慣れていない人がこれをすると、それまでに作った構成が壊れてしまいます。
もちろん、最初のキーワードだしの時に思いつかなかったキーワードが、
本文を書いている途中に思い浮かぶこともあります。
ですが、まずは最初に作った構成通りに文章を仕上げてください。
最初に作った構成通りに本文を書き終えたら、
一息ついた後に読み返してみましょう。
その上で、書いている途中に思いついたキーワードがどうしても必要だと思ったら、
見出し単位でどこに入れるか考えましょう。
もし、前後のつながりが崩れるような構成なら、
少しずつ本文に修正を入れます。
このステップは、文章を書く上でのブラッシュアップにあたります。
大幅に変更するのではなく、
いかに文章としてのクオリティーを上げるのかを考えながら調整するようにしましょう。
では最後に、文章を素早く書くための構成術の手順をまとめておきます。
- 一番伝えたいことを決める
- キーワードを書き出す
- いらないキーワードを捨てる
- 見出しを作る
- 見出しを大切な順番に並べる
- 本文を書く
- 読み返す
こういう手順になります。
慣れてくると、いくつかの過程は飛ばすことができるようになります。
私は、本業の方で文章を書く際は、②、③、⑤を飛ばします。
そうしないと間に合わない、シビアな仕事もありますからね。
ですが、ブログの記事を書くときはすべての手順を守っています。
締め切りがないというのも理由ですが、何よりも構成を最初に固めた方が書きやすいからです。
この記事も、ここまで約1時間半で書けました。
文量は3千字超です。
私の場合、書き終わった後はアイキャッチ画像を作ったり、フリー画像を埋め込んだりすれば完成です。
キーワードを書きだしたり、削ったりする作業を「無駄」という人もいるかもしれませんが、
実はそれが文章を手早く、かつしっかりとした構成で書くのに何よりも重要なことなんです。
いかがだったでしょうか。
今回の記事で取り上げたノウハウは、これまで私が仕事として「文章を書く」ということに真剣に向き合ってきた中で、培ってきたものです。
「くだらない」「つまらない」と言わず、ぜひ一度試してみてください。
当ブログでは、「文章の書き方」に焦点を当てた記事を他にも多数ご用意しています。
ご興味があれば、まとめ記事がありますのでぜひご覧下さい。
それでは、今回はこの辺で。ありがとうございました!