どうも、みなさん!! やまちゃんちのパパこと、もってぃです。
ココナラでサービス提供中の、ブログ記事公開添削のお時間です!
「何そのサービス?」と興味のある方は、下のボタンから見てください。
今回は、ブログ仲間でtwitterでも仲良くさせてもらっているnamiさん(@slacker_73)から、ココナラを通じて、ブログ記事添削のご依頼をいただきました。
基本サービス+オプションでのご利用になります。
まことにありがとうございます。
「ブログ添削サービス」の中身を見てみたい人
文章の書き方や情報のまとめ方について、実践的なアドバイスを見てみたい人
namiさんご本人
実際に、namiさんのブログ内の言い回しや表現を見ながら、文章のクセや情報のまとめ方について実践的な添削・アドバイスをさせていただきます。
それでは、いきましょう。
今回添削させていただくのは、namiさんが管理されているブログ「めざめよスラッカー。」です。
添削をした2021年8月時点では、「節約」「ブログ運営」「過去の失敗談」の3ジャンルについて記事を書かれています。
ブログ運営の記事は、一見日記風にまとめられていますが、namiさんが実際にブログ運営を始めて気づいた悩みや、その解決のためのお役立ち情報が載っている回も多いです。
特に初心者ブロガーは、順を追ってnamiさんの記録をたどるだけでも、今後待ち受けるであろう課題や、ブロガーのリアルな悩みに気づくことができるのではないでしょうか。
また、過去の失敗談にある「検証シリーズ」は大傑作です。
Web広告に関するコンサル経験のあるnamiさんが、SNS界隈にあふれる怪しいビジネスを展開する人たちに実際に接触し、実態を暴くシリーズです。
読み物として面白いことはもちろん、ブログを始めたばかりの人がはまりやすい怪しいビジネスの落とし穴の注意喚起記事でもあります。
こちらも、ぜひお読みください。
今回添削の依頼をいただいたのは、残る「節約」分野から、「【節約×時短】安くて簡単!日持ちするサラダストックの作り方」という記事です。文章のクセや情報のまとめ方は、こちらの記事をメインに見てきます。
また、上記記事と関連性の強い「【節約×時短】1食25円も実現可能!サラダストックで毎日楽に+1品完成♪」という記事も合わせて添削をし、複数記事のリライトや情報の整理の仕方について考えてみましょう。
記事内容は、自炊が得意なnamiさんが毎週作り続けている「サラダストック」について、「安くて日持ちする作り方」を紹介するものです。
実際の調理過程が写真と合わせて掲載されており、非常にわかりやすい作りになっていました。
個人的に特に良いと思ったのは、調理過程の写真と、説明文を同時に見られるデザインにしているところです。
スマホで調べ物をしながら料理をするなら、手が汚れていてスクロールできないことも考えられます。
この作りは、私も参考にさせていただこうと思いました。
そんなデザイン◎、節約家にうれしい情報を発信するnamiさんの記事から、namiさんの文章の書き方、情報のまとめ方のクセを見ていきます。
では、2つの記事をみながらnamiさんの文章のクセや、情報のまとめ方について考えましょう。
これらの記事からわかるのは、以下のことです。
- 基本的に、文章の書き方は非常に上手。個別の文の書き方や文章構成に大きな問題はない
- 文章全体の「伝えたいこと」の設定が甘い
- そのせいで、リード文がたんぱくになっている
- 人に伝わる言葉を選ぼう!
情報のまとめ方については、以下のようなクセがあります。
- 記事タイトルにリンクさせた情報をまとめよう
- 情報の取捨選択は上手。でも、「+α」の情報も大事。
大前提として、namiさんは文章を書くのが上手です。実践的な良い例として、参考にしてください。
口に出しても読みやすいリズムで、かつ難しい言い回しなども使わないため、誰が読んでも読みやすい文章になっています。
【新聞記者が教える】わかりやすい文章の書き方【入門編・コツ10選】
この記事で紹介している10の事柄は、おおむね守れています。
こういった文章を意識して書けているなら、すでにしっかり文章の書き方のコツを身につけられつつありますし、
そこまで意識していないなら、天性の光るものがあるんだと思います。
一方で、文章全体の「伝えたいこと」の設定は甘いように感じます。
記事の構成がしっかりしているところを見ると、記事のタイトル・記事内の見出しを書き出す前にきちんと設定していると思います。
ただ、何を伝えたいのかという部分は、今一歩踏み込みが足りない印象です。
どういった部分が上手で、逆に足りない部分は何なのか。
もう少し詳しくみていきましょう。
公開添削記事の性質上、ご依頼のあったブログから文章を引用をすることが多々あります。
ですが、ブログ管理者様が添削・アドバイスを受け、記事の中身をリライトしている場合があります。
このため、必ずしも引用元の文と当記事内の表現が一致しないこともあることをご承知おきください。
まず、文章のクセについて見ていきます。
namiさんの文章のクセは、以下の通りでした。
- 基本的に、文章の書き方は非常に上手。個別の文の書き方や文章構成に大きな問題はない
- 文章全体の「伝えたいこと」の設定が甘い
- そのせいで、リード文がたんぱくになっている
- 人に伝わる言葉を選ぼう!
それぞれの項目について、細かくみていきます。
毎日同じ味ではどうしても飽きてしまいますので、バリエーションを持たせます。
ここで注意したいのが、「ドレッシング大量買い」!ドレッシングは開封後1か月以内が消費の目安!
「【節約×時短】安くて簡単!日持ちするサラダストックの作り方」
かけすぎたらカロリーも塩分も採りすぎになるよ!
そんなに何本も開けて使い切るの!?
主食と汁物に肉や魚などのメインのおかずを1品、野菜や海藻、乾物などの小さなおかずを2品加えたものを呼び、これが献立の基本です。
でもこれ、毎日考えて作るのってめちゃくちゃ面倒だし大変。なんなら忙しい日や寝坊したお昼には1皿の時もあります。笑
「【節約×時短】1食25円も実現可能!サラダストックで毎日楽に+1品完成♪」より
2つの記事で、namiさんの文章で特に良いと思ったフレーズです。
声に出して呼んでみてください。詰まる部分がほとんどなく、読みやすいはずです。
テンポのいい文章を書けている証しですね。
特に、namiさんの文章でよく見られる、以下の構文が読みやすさのポイントだと思います。
~~~ます。
でも、■■■は▲▲!
引用文で該当する部分には下線を引いています。
「▲▲」の部分は体言だったり用言だったりします。
共通して言えるのは、かっちりした文章の後に、少し砕けた表現や体言止め、言い回しを使っていることですね。
良い意味で、真面目さを外す効果があって、文章にリズム感が出ています。
体言止めは連発すると、文章が読みにくくなる原因になりますが、適度に使うと、文章全体にメリハリが出ます。
恐らく、今はこのような言い回しを無意識にやっていると思います。
今後は、特に強調したい部分で意識的にこういった言い回しを使うようにすると、より相手に伝えたいことを伝える文章を書けるようになると思います。
個々の文章の書き方は上手ですが、文章全体を見たときに、「その文章を通して伝えたいことはなにか」という目的の設定の甘さを感じます。
特に「【節約×時短】安くて簡単!日持ちするサラダストックの作り方」ではその甘さが顕著です。
「作り方」が伝えたいことなら、ほぼ満点の記事だと思います。
ですが、この記事で紹介したいことは「作り方」よりももう一歩踏み込んだ所にあるはずです。
例えば、こういったことです。
- この作り方が出来れば、時間をかけずに一品増やせるよ!(悩みの解決)
- この作り方をするには、サラダスピナーがあると便利だよ!(物販)
- この作り方で作ったサラダ、他にもこんな使い方があるよ!(発展・別の記事への誘導)
もちろん、本当に作り方を伝えたいだけなら別ですが、ブログを書いている以上、収益化やPV増加といった別の目的もあるはずです。
きちんと伝えたいことを意識した上で記事全体の構成を見ると、今度は足りない情報があることに気づくと思います。
悩みの解決なら、読者が共感しやすいエピソードかもしれませんし、
スピナーの物販なら、「スピナーがあるとどれほど楽に作れるのか」といったエピソードが必要になってきます。
文章の構成の中に、こういったエピソードを紹介できる章を作るべきかもしれません。
ちなみに、今の「【節約×時短】安くて簡単!日持ちするサラダストックの作り方」の構成は、以下の通りです。
- 作り方
- 用意するもの
- にんじん・たまねぎはスライサー、葉物野菜は大き目にちぎる
- 水気をよく切って、タッパーで保存
- 飽きない簡単バリエーション
- サラダ以外に変身させるアイデア
記事を書く前にしっかり見出しを立ててから書いていることがわかるくらいまとまっています。
ですが、良くも悪くも伝えたいことを「作り方」として設定しているので、namiさんのエピソードだったり、共感したりできる部分がなく、図鑑やレシピ集のような文章の構成になっているんですね。
「作り方」を伝えることで、本当は何を伝えたいのか。
これを考えた上でもう一度記事全体の構成を考えてみてはいかがでしょうか。
「伝えたいこと」の設定に関わる改善点です。
今回添削している2つの記事は、いずれもリード文(前文)が非常にあっさりしています。
こんにちぱ。サラダストックは常に冷蔵庫に入っている自炊女、namiです。
この記事は、こんな方におススメです。
☑ サラダを常備したいけど日持ちしない
☑ 毎日同じサラダは飽きる
☑ 食費を節約したい
生野菜はすぐに傷むから難しいですよね。
毎週サラダストックを作っている私がたどり着いた、安くて日持ちする作り方を紹介します。
「【節約×時短】安くて簡単!日持ちするサラダストックの作り方」
この後、関連記事の紹介を挟み、すぐに本文へ入ります。
非常によくまとまっているリード部分です。ただ、まとまりすぎててたんぱくな印象を受けます。
これは、前項で指摘した、「伝えたいこと」の設定の甘さが原因です。
サラダストックの作り方を紹介するだけなら、今のリード文でも大丈夫だと思います。
ですが、悩みの解決や物販につなげる書き方をするなら、リード文で「この記事なら悩み解決できそう」と思ってもらう必要があるわけです。
悩みの解決なら、
わかるー。私もそういう経験あるわー
という体験談。
物販なら、
え!?そんな便利なグッズがあるの!?
と読者に思わせるような商品の概要。
こういった要素をリード文に織り交ぜておく必要があります。
ただ、namiさんの現段階の記事では、まだ伝えたいことが明確になっていないので、魅力的なリード文を書くのが難しいと思います。
一歩踏み込んだ「伝えたいこと」を用意すると、自然とリード文も充実すると思います。
意識してみてください。
リード文については、別の記事のご用意もあります。
ブログの命はリード文!!新聞記者が教える「書き方で意識したいこと」3選半分好みの問題です。SEOの観点は考えていない指摘になります。
「サラダストック」という言葉なのですが、これは一般的な言葉なのでしょうか。
記事を読み進めれば「ストックもできるサラダ」だとわかるのですが、記事のタイトルからリード文までの間ではそこまで読み取れませんでした。
自分が当たり前に使っている言葉でも、世間的には認知度が低いこともあります。
読者側からすると、わからない単語が出てきたまま文章を読み進めるのは苦痛になります。
仮に、「サラダストック」でSEOを狙っておらず、日常的にサラダを作っていない人も読者として想定するなら、
「ストックもできるサラダ」という風に、誰にでも伝わる書き方にした方が良いでしょう。
関連記事はこちらです。
【新聞記者が教える】「言葉を開く」とは?わかりやすい文章の書き方【発展編】
ここまで、namiさんの文章の書き方のクセをみてきました。
今度は、情報のまとめ方についてみてみましょう。
情報のまとめ方についての課題は、以下の通りです。
- 記事タイトルにリンクさせた情報をまとめよう
- 情報の取捨選択は上手。でも、「+α」の情報も大事。
「【節約×時短】安くて簡単!日持ちするサラダストックの作り方」を見ていきます。
何度もいいますが、この記事の文章の書き方そのものはとても上手です。
ですが、情報のまとめ方はそれに比べるとアラがあります。
その一つが、記事タイトルと記事内の情報に差があることです。
この記事最大の弱点になります。
読者の関心、行動を引き起こす訴求力と、読了後の満足感をなくしてしまっている原因ですね。
どういうことか。
簡単に言えば、タイトルにあるキーワードに応える情報が、記事内にないんですね。
具体的に見てみましょう。
まず、 記事のメインテーマである「サラダストック」について、タイトルから読み取れる情報をまとめます。
- 節約
- 時短
- 安い
- 簡単
- 日持ちする
この5つですね。
読者サイドからすると、記事タイトルを見て
あ、こういうことが分かる記事なのね
と思って記事を読み始めます。
ですが、今回の記事では、この5つ全てに正面から答える情報がありません。
改めて読み直してください。
- どれくらいの金額で作れるのか(節約、安い)
- 調理時間はどれくらい?(時短)
- どういうふうに簡単なの?(簡単)
- 何日くらい保存が利くの?(日持ちする)
という情報が、ぼんやりしているはずです。
「安そう」「簡単そう」という印象は受けるのですが、「1食25円」「調理時間●●分」「冷蔵庫で5日保存可」といった具体的な情報が入っていません。
具体的な情報が入っていないと、読者の興味を引きつけ、実際に行動させることはできません。
また、タイトルに書いてあるキーワードに関する情報がないため、読み終わった後の感覚が「あれ?結局作り方しか書いてなかったな」という漠然としたものになります。
想像ですが、「サラダストックの作り方」というテーマで記事構成を作って、その後で「安い」「簡単」といった言葉を記事タイトルに盛り込んだのではないでしょうか。
こういった書き方をすると、慣れていない人ではタイトルと中身がばらばらな記事になりがちです。
最初にしっかりとタイトルを決めた上で、構成を練ることをおすすめします。
また、もう一つの添削記事の「【節約×時短】1食25円も実現可能!サラダストックで毎日楽に+1品完成♪」へのリンクがあり、そこでは上記の疑問に応える内容が書かれています。
ただ、読者全員がブログの記事に対してそこまで丁寧に読んでくれるはずがありません。
そういう意味では、この2つの記事を合体させてしまえばタイトル通りの内容で、具体的な情報の入った記事に仕立てることができるかもしれません。
ただ、逆を言えば文章のすべてが大事な情報になっているため、最初から最後まで気の抜けない文章になっているんですね。
ですから、読者に休憩ポイントを与えるためにも、「本当はいらないけど、+α」な情報を盛り込んであげるのも一つのテクニックです。
一案ですが、「作り方」の記事なら、ちょっとした食レポを入れてみたり、ドレッシング紹介にいくつか画像を混ぜてみたりするのもアリだと思います。
最低限必要な情報を考えるための参考記事があります。
【新聞記者が教える】新聞記事から学ぶ情報・体験の上手な伝え方【5W1H入門】
参考にしてみてください。