どうも、みなさん!! やまちゃんちのパパこと、もってぃです。
きょうは、ブログ記事を書くときの読者像(ペルソナ)設定の大事さの話。
手を抜くと、何を伝えたいかわからない記事になりがちだよ!
初心者ブロガー
自分の記事を読み返した時、「なんか心に残らないなー」という感覚がある人
商品レビューや体験談を書くのが苦手な人
私の本業は新聞記者です。
大学卒業から7年間新聞記者として働き、これまでに2千以上の記事を書いてきました。
ブロガーとしても、約2カ月間の間に70記事以上を書き、新聞記者として培った能力をWeb記事としてもアウトプットしています。
その中で、新聞記事とブログ記事で最も異なる点に気づきました。
それが、読者像(ペルソナ)設定の違いです。
文章に慣れていないと気づきにくいことですが、この読者像の設定こそが、ブログ記事の魅力を出すために最も必要な要素の一つです。
今回の記事では、読者像を設定する重要性や、設定することによるメリット、設定のコツについて、実例や例文も交えつつ紹介していきます。
ちなみに、私はかたくなに「ペルソナ」という言葉を使いませんが、あまり身近じゃないカタカナ語を使いたくないだけです。深い意味はありません。
では、さっそくいきましょう。
新聞をはじめとするマスメディアと、ブログ記事をわける最大の要因のひとつが、設定する読者像の範囲にあります。
具体的な読者像設定のメリットや方法の話に入る前に、ざっくりと重要性を認識してもらうため、少し詳しく説明します。
新聞は、ご存じの通りマスメディア、つまり「大衆(マス)」を相手にするメディアです。
情報がコンパクトに、伝わりやすく書かれていますが、「面白い」と言える記事はなかなか見たことがないと思います。
それもそのはず。新聞やテレビといったマスメディアは、読者像を広く想定します。
その分、だれでもわかるような言い回しや表現を好むため、「面白い」と感じるような尖った表現を避けたり、具体的な情報が削られてたりするわけですね。
私の働く会社を例に挙げると、一般的には「中学生以上の老若男女」を読者像として設定します。
めちゃくちゃ広いですよね。
これだけ広いと、私が大好きな筋肉ネタや、おふざけ要素を入れることはできません。
広い読者像の中には、筋肉が嫌いだったり、ユーモアが嫌いな人もいるわけですからね。
一方、ブログ記事では、読者像を狭く設定します。
例えば、この記事は「初心者ブロガー」、「商品レビューや体験談を書くのが苦手な人」といった読者像を設定しています。さらに言えば、「筋肉ネタや、ユーモアもOK」という条件まで上乗せています。
もちろん、当ブログ内にはもっと読者像をしぼった記事も多数あります。
読者像を絞っている分、マスメディアでは書けないとがった表現や具体的な情報、面白い言い回しを使うことができるようになるわけですね。
こう考えると、新聞記事とブログ記事の読者像の設定に、大きな違いがあることがわかると思います。
ここまでの話を逆に言うと、こうなります。
読者像がしっかりと設定されていないブログ記事は、新聞記事と大きな違いのない、たんぱくで、面白くないものになります。新聞記者ブロガーとしては、めちゃくちゃ複雑ですけどね。
特に、Webを使っている世代を考えれば、新聞記事と同じ書き方をしていて読者が満足する訳がありません。
ですから、読者に読まれ、かつ面白いブログ記事を書くためには、読者像の設定が重要になってくるわけですね
ブログ記事で読者像を設定することが大事だとわかったら、次に気になるのは
読者像の設定をすると、どんな良いことがあるの?
ということですね。
記事を書く前に読者像をしっかり設定することには、大きく3つのメリットがあります。
- 具体的な話が書きやすくなる
- 必要な情報を書きやすくなる
- 記事で強調すべき点が明確になる
この3つですね。
とはいえ、言葉を並べた訳じゃ理解も納得できないと思いますから、一つずつ詳しく見ていきましょう。
一般的に、文章というのは読み手が限定されればされるほど、具体的な話を書きやすくなります。
文章で伝えたいことに対し、読み手がどれほど知識があり、専門用語がわかり、あうんの呼吸がつかめるかが想定できるからですね。
例えば、私の趣味である筋トレの話を書く際、同じ筋トレ好きに向けて書くと次のようになります。
今日は三角筋と上腕三頭筋のトレーニング日でした。
バーベルミリタリープレス、アーノルドダンベルプレス、ベントオーバーでリアデルトを狙って、締めにサイドレイズ。
もう三角筋はパンパンになったので、そのまま上腕三頭筋のメニューにうつって、ディップス、トライセプスエクステンション、ケーブルを使ったプッシュダウンで腕の追い込み。
もう腕上がりません。
筋トレの知識がないと、さっぱりですね。
意味がわからなくても、「なんだか情報量ありそう・・・」と思っていただければそれで大丈夫です。
こういう文章になるのは、
同じ筋トレ好きなら、これくらいの表現ならわかるだろう
と考えて文章を書いているからですね。
逆に、筋トレの知識がない人へ同じ話を書くと次のようになります。
今日は肩と腕のトレーニング日でした。
ダンベルやバーベルを使った肩向けのメニューを4つ。
その次は腕のメニューを3つこなして、腕が動かなくなるまでトレーニングしました。
先ほどとは違い、筋トレの知識がない人でもわかるように、専門用語をなくし、具体的な情報を削っています。
だれでも読みやすくなった一方で、文章としての情報量はがくっと下がります。
読者像を設定するかどうかで、文章の具体性にこれだけ差が出るわけです。
当然、具体的な話を盛り込めば盛り込むほど、文章の説得力や、読者からの共感の得られやすさが上がります。
具体的な話を書き込むため、読者像の設定は忘れないようにしましょう。
読者像を設定すれば、その記事でどんな情報を伝えればいいのかを考えやすくすることができます。
当ブログの別の記事で、文章を書く前に「キーワードを考える」ことを推奨しました。
この記事ですね。
【新聞記者が教える】素早く書ける文章構成術【ビジネス文書・ブログもOK】ざっくりこんなことが書いてあります。
でも、文章を書くことに慣れていないと、どのキーワードが必要で、どのキーワードがいらないのかの判断が難しいのも事実です。
読者像を設定すれば、このキーワード選定が楽になります。
例を挙げましょう。
私が「スクワットの魅力」を伝える記事を書くとします。
ひとまず読者像は無視して、キーワードを並べます。
先ほどの関連記事でも挙げたキーワードとほぼ同じです。
実際にどのキーワードを残すかを考える際、読者像の設定によって全然違うキーワードを選ぶ必要が出てきます。
足の部分やせ、つまりダイエットも目標としている人にスクワットの魅力を伝えようとした場合、
スクワットが
- いかに美脚効果があるのか
- いかにダイエット効果があるのか
- どれほど脂肪燃焼するのか
- どれだけジーンズを着こなせるようになるのか
という効果があるのかを重視してキーワードを選ぶことになります。
考え方としては、こうです。
美脚を目指している人だから、まず美脚効果は外せない。
美脚を目指している人なら、当然見た目にもシビアな考えを持っているはず。
よし、いかにダイエット効果があるかも伝えよう。
見た目でいうなら、ファッションへのプラス効果も伝えた方が良さそうだ。
読者像が明確なので、非常に細かくキーワードについて考えることができます。
では、今度は「筋トレは好きだけど、いまいちスクワットだけ好きになれないトレーニー」を読者像に設定します。
先ほどとは全然違うキーワード選定になりました。
これは、筋トレ好きに響きそうなキーワードを選んだからですね。
練習がてら、なぜ私が上のようなキーワード選びをしたか、一旦想像してみましょう。
・・・
・・
・
私の考え方は、こんな感じ。
そもそもは筋トレ好き。だから、スクワットの楽しさや、他の部位への影響で攻めてみよう。
重たい重量を扱える分、達成感がある。
色んな筋肉を同時に使えるから、他の部位も鍛えられるし、全身のバランスも整う。
ちょっと実用的な所で、男らしい太い足が手に入ったり、足が速くなったりすることにも触れてみよう。
筋トレの知識が必要なので、完全にトレースするのは難しかったかもしれませんが、
設定する読者像によって、記事のキーワードの選び方が変わることはわかったと思います。
もちろんこれは、SEOのキーワード選定にも使える考え方です。ガシガシ意識していきましょう。
他の2点に比べると、テクニック的な要素が強まります。
読者像を設定していると、記事内の文章のどういった所を強調すべきなのかがはっきりします。
もちろん、書き手側としては全部重要だと思って書いている訳ですが、それでも特に重要な部分と、それなりに重要な部分くらいには色分けしておかないといけません。
これは、②で紹介した必要な情報の考え方とほぼ同じ考え方でできます。
筋トレ好きに向けているため、トレーニングの話題を強調しています。
では、読者像を「美脚を目指す女性」とすると、どうなるでしょうか。
美脚を目指す人にとっては、高重量かどうかよりも、脂肪燃焼効果といった見た目に関わる情報を強調した方が伝わりやすいと判断しました。
文章を分解すればわかりますが、2つの例文に盛り込んでいる情報のキーワードは一緒です。
ですが、読者像をどこに設定するかで、どのキーワードを前に持ってくるか、より詳しく書き込むのかが変わってきます。
つまり、強調すべき部分が変わるというわけです。
記事をデザインするときに、やたらめったら線や太文字といった効果をつけているアナタ!
あなたの記事の読者像、設定していますか?
読者像を設定することで、ブログ記事を書く時にどんなメリットがあるかを見てきました。
では、次に気になるのは当然
早くどう設定するのか教えてよ
ということですね。ご説明していきます。
文章を書くことになれていたり、物を売るための文章術、いわゆる「セールスライティング」を身につけたりしている人は、自然と読者像を設定できると思います。
また、マーケティングを学んでいる人も同じですね。そもそもマーケティングの基本のきとして、顧客(読者)の分析があるわけですから。
いわゆる「3C分析」の一角です。
でも、全員が全員すぐに読者像を設定できるようになるわけではありません。
ですからこの記事では、アナタが書く記事を3パターンに分けて、それぞれどのような考え方をすればいいのかを紹介します。
場合分けは、次の通りです。
- 体験談
- 物販・レビュー記事
- その他記事
ここで紹介する考え方は、非常にざっくりしたものです。
実際に慣れてきたら、ここで紹介している考え方以上に踏み込んで、性別や年代層、生活水準といった細かい項目についても考えていくようにしましょう。
では、ここから先はあくまでも「入門」的な考え方だということを念頭において、一つずつ見ていきましょう。
一番簡単なパターンです。
アナタが体験談を書く場合、設定する読者像として一番向いているのは当時のアナタ自身です。
例として、ダイエット体験談を書く場合を考えます。
アナタのダイエット体験談をどのような読者が求めているかというと、当時のアナタと同じような悩みを持っている人なはずです。
つまり、ダイエットを始める前のアナタを読者像として設定して書けば、自分と同じ境遇の人に響く記事が書きやすくなるわけです。
非常にシンプルな考え方ですが、意外と意識していない人が多い印象です。
その分、しっかりと意識して取り入れるだけで、有象無象なブログ記事と差別化できるので、積極的に意識してみてください。
続いて、物販やレビュー、アフィリエイトの記事を書く場合です。
これもそこまで難しくはありません。
物販やレビュー、アフィリエイトの記事の最終的な目的は、自分の紹介しているサービスや商品を買ってもらうことです。
その場合、その商品やサービスが「どんな人に役に立つのか」という質問への答えが設定する読者像に向いている人たちです。
自分が買ったことのない商品やサービスを紹介するなら、このように考える必要があるでしょう。
ただ、「自分が買ったことのない」ものならです。
自分が買ったことのある商品・サービスについての記事なら、別の考え方ができます。
それは「体験談と同じ考え方ができる」ということです。
アナタがその商品やサービスを購入した時、悩みの解決やQOLの向上といった狙いがあって購入しているはずです。
その当時のアナタが読者像になりうるわけですね。
当時抱えていた悩みや持っていた目的をしっかりと思い出し、読者像としてしっかり設定するようにしましょう。
最も自由度が高いせいで、難しい考え方です。
何かしらの「伝えたいこと」がある記事を書いている場合は、その伝えたいことを軸に読者像を設定しましょう。
つまり、この伝えたいことを知りたいのは誰だろうと考えればいいわけですね。
例えば、「筋トレのきれいなフォーム」を伝えたい記事について考えてみます。
「筋トレのきれいなフォーム」を調べるってことは、完全な初心者というよりも、
多少筋トレに慣れてきて、フォームにも意識が向いてきた人かな。
さらに言えば、「きれいなフォーム」を身に付けて、「効率的なトレーニング」を求めている人な気がする。
だから、読者像は「筋トレのさらなる効率化を目指す中級者」としよう。
こんな感じですね。
ただ、言葉にすると簡単ですが、実際にやるのは難しいです。
そもそも、記事に伝えたいことがしっかりと設定されていることが第一です。
そのクセが身についていない人は、読者像の設定以前の問題なので、しっかり「伝えたいこと」を考える習慣を身に付けましょう。
【新聞記者が教える】素早く書ける文章構成術【ビジネス文書・ブログもOK】ここまで、ブログ記事を書く前に読者像(ペルソナ)を設定することのメリットや、基本的な考え方を紹介してきました。
最後に、記事の内容を簡単にまとめておきます。
- 具体的な話が書きやすくなる
- 必要な情報を書きやすくなる
- 記事で強調すべき点が明確になる
- 体験談:アナタ自身が読者像
- 物販・レビュー・アフィリエイト記事:商品・サービスが役に立つ人 / (実際に買っている場合)アナタ自身
- その他記事:記事の「伝えたいこと」を「知りたい人」
以上です。
私自身が色々なブログ記事を読んだ時、明らかに読者像を設定していない記事を多く見かけます。
その場合、どうなるか。
記事の中の情報にまとまりがなく、最終的に何を伝えたいかがぼんやりしてしまうんですね。
いかに上手に文章が書けていても、これでは読者の「また次も読もう」「この先を読んでみよう」という気持ちを折ってしまいかねません。
逆に、検索エンジンの上位に表示されているような記事は、読んでいると
こういう人を読者像に設定してそうだなぁ
とわかる記事がほとんどです。
そのような記事と並ぶ、もしくは超えるような記事を書こうとするなら、読者像の設定は必須になってきます。
すでに意識していた人は改めて、これまで意識してこなかった人は新記事やリライトをするときにしっかりと意識するようにしましょうね。
当ブログでは、今回紹介したような文章の書き方にまつわる記事をたくさんご用意しています。
もしご興味があれば、まとめ記事からどうぞご覧ください。
新聞記者が教える!! 文章の書き方【まとめ】それでは、今回はこの辺で。最後まで、ありがとうございました!!